2015年10月27日火曜日

ミカンの道とネコの道、そして追い越し算

10月26日月曜日

ミカンがだいぶ色づいた。ほぼ取りごろだ。

不思議にいまだ猿が手を付けない。近くでたまに声をあげているので、いるに違いないのに。


今日はたくさん収穫しよう。でもその前に生え放題の下草を刈らなければ手が付けられない。

例によってこれの出番だ・・・


数分後、ミカンの木の列に沿って道ができた・・・


きれいなのを選ってこれだけ持って帰ろう。あとはサル君食べてもいいよ。

 

お昼に井戸のミニポンプを設置して・・・




そのまま帰る時まで排水させておく・・・


12時10分に開始し16時20分までの4時間10分の間に、井戸の水位は33センチ下がった。

問題: さて、このポンプは毎時何リットル吸い上げたでしょう。

井戸の直径は75センチだから、水位1センチ分の水量は、

(75/2)x(75/2)x3.14x1=4415.6

だから約4.4リットルだ。

33センチ下げたのだからその33倍

4.4x33=145.2

これを4時間10分で割ると

145.2/(4+10/60)=34.8

で、答えは毎時34.8リットルだ。

残念でした、不正解です。

まず、井戸の水は汲み上げると、元の均衡点へ向けてじわじわと湧き上がって来る。

しかも過去の実測から、絶対的水位によってその速度は変わる。すなわち、深くまで汲み上げると湧き上がる速度は速く、浅く汲めば遅くなる。

また、ポンプの汲み上げ速度も、揚程の変化によって変化する。揚程が大きいほど水圧のために汲み上げ速度が落ちる。

つまりこの問題は、基本的にはいわゆる追い越し算の応用問題になるが、追い越す(ポンプ)速さも追い越される(井戸の湧水)速さも非線形で、しかも今のところいずれも十分な実測データがないから、結局、計算不可能だ。

お疲れさま。

さて次に、多くの懸案事項のうちの一つ、囲炉裏の制作をどうにか前へ進めよう。

これが、昨年11月22日に友人3人の協力で積み上げた囲炉裏の石組みだ・・・

ありゃ、もう一年も経っちゃう。助っ人各位に申し訳ない。

その後仕上げ用の壁土を作って寝かせていたが、それもそろそろ出来上がる・・・

これ以上の先送りは許されない!

今日は、石組みのなかに土砂を詰めよう。

裏山の裾から土を運ばねばならないが、これまた途中の道が草ぼうぼうで運搬用の一輪車が通れない・・・
再び大鎌の出番だ。

そして10分後・・・

これで一輪車も通行可能だ・・・

ちなみに、この一輪車、業界では通称「ネコ」。

やっと囲炉裏の石組みも土でみたされた・・・



そしてまた夕暮れ・・・



秋いよいよ深まって、今年のミントも終わりに近い。少し持って帰ろう・・・


その晩、横浜の家で、寝る前にミントティー・・・

 


 

吾輩はあまり好きじゃないな、これ。

そもそもの話
別宅


2015年10月20日火曜日

ミカンが気になるニワカ石工

10月19日 月曜日
 
今日は、到着後真っ先にミカンの様子を確認した。
 
幸い、猿の手がついた様子はまだ全く見られなかった。
 
彼奴らは食べごろを待っているのだろうか。それとも最近この近辺にいないのだろうか。 


 
まだ酸っぱいだろうが、 サル君たちに全部やられてしまわないように、リスクヘッジにいくつか持ち帰ることにした・・・
やっぱり、まだだいぶ青いぞ。
 
このもっとずっと青くて大きいのは夏ミカン。こっちの方は熟れても酸っぱすぎて猿は食わないから安心だ。 


 
さて今日の仕事だが・・・

石工をやることにした。ニワカ石工だ。

土間の入り口の引き戸の敷居をどうするかでずっと悩んできた。その理由の一つが戸の一方の端に立つ柱の礎石だ。これが不都合に大きいため、どうしても敷居の邪魔になる。縦にも横にも余計に大きいのだ。

そこで戸の幅を削るとか位置を少しずらすとかいろいろ対策を思案したが、どうも気持ちのいい妥協案が見つからない。

それならばと、石を削ることにした。最も直接的かつ根本的な解決策ではある。

まあ、手持ちグラインダーを購入して、石用のディスクをつけて切っちゃえば早いのだろうが、また例によって人力にこだわりたくなって、ハンマーとタガネでやってみることにした。

ビフォー・・・
 アフター・・・

 やってみると意外にやれるものだ。それにやっているうちにだんだんコツをつかんでくる。

まだ一センチほど削る必要があるが、今日はこの辺にして、次回に完成させよう。

囲炉裏の仕上げに使う予定の壁土はほぼ出来た。今日も水を足してマゼマゼした・・・

月も出てきた。そろそろ帰ろう。

そもそもの話
別宅


2015年10月15日木曜日

エンゼンのミカン

「エンゼンのミカン」???

「猿前の蜜柑」と書く。「風前の灯」と同義だ。吾輩の造語だ。

これが一昨日のみかんの生り具合だ。去年と打って変わっての豊作・・・


収穫にはまだ早いが、すでにだいぶ色づいてきた。

ここからさらに熟成が進み、来週吾輩がここに戻るまでには、十中八九わが親愛なる野生の猿どもにあらかた食い尽くされていることだろう。

一昨年は結構実が生って、しかも猿軍団の活動もなぜか低調だったため、幸い吾輩も分け前にありつけたのだが、昨年はほとんど結果せず何事かと案じた。

インターネットで調べると、柑橘類の収穫を毎年安定的に得るためには適確な剪定が不可欠だと知った。その後柿も同様とどこかで聞いたが、その真偽は未確認だ。

一昨年の当ブログの記事を調べると、そこには確かに「ここのみかんがこんなに沢山生っているのを始めて見た。」と書かれており、かたや一昨々年の記事の写真にはそれほど多くの実が写っていない。

なるほどそういうことかと納得した。

2012年のみかん・・・
 

2013年のみかん・・・
 
たとえ実が猿の胃袋に落ちようとも、今後はしっかり剪定をしよう。
 
剪定の適期は2月から4月ごろだそうだ。
 
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2015年10月14日水曜日

古井戸と理科実験工作

昨日は理科実験工作の一日となった。
 
古井戸の生物ろ過装置を稼働させるためには、緩速で常時給水することが必要である。小型電動ポンプを使う以外によい方法はない。
 
アマゾンで購入したのは、DC12ボルトで動く可愛らしい水中モーターだ。送料込みで700円弱とは格安だった。
 
 安くて小さいが揚程は最大3メートルある。
 
電源は100ボルトの交流だからトランスが必要だが、こういうときのために吾輩は廃品電子機器のアダプターを捨てないで取ってある。探してみると昔使っていた無線ラン用の電源アダプターが12ボルト/1アンペアでオアツラエだった。
 
 
水中ポンプはそのままドブンしてもいいが、こんな小さいポンプだからわずかなゴミでも吸い込めば故障の原因となるだろう。防塵ネットをつけよう。これには、茶漉しを使うことにした。
 
 
ユニットの基盤にはアクリル板などがよろしかろうとホームセンターを物色すると、意外に高価だったので、なんか廃品が使えないかと思案したあげく、CDケースを思いついた。
 
 
ドリルで穴あけしてビスでモーターと茶漉しを固定しビニールパイプを配管した。モーターと電源アダプターを接続して出来上がったのがこれだ・・・

 
 
これを井戸に沈めて・・・
 電源を入れると・・・
 大成功。

ざっと測ると一時間に60リットル弱汲み上げている。

対して汲み取った後の井戸の水位の自然上昇は、先週計測した結果では毎時約13リットルだ。

一日に汲み上げ可能な水量は、勿論ポンプの能力ではなく、井戸の能力に制限される。つまり、先週の計測結果を前提とすれば、13x24で 312リットルということになる。実際は、その時どきの雨量や季節によって異なるだろう。

大体目論見通りで、当然、水位変化に反応する自動スイッチが必要だ。

これもすでに設計ができている。材料もすでに仕入れた。

次回の投稿は、その制作過程の報告となろう。ご期待あれ。

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