2012年5月5日土曜日

悩みの屋根

母屋のすぐ隣にある納屋は、数年前まで牛舎だったそうだ。

40坪近くありそうだ。かなり痛んでいるが、梁組みなどは驚くほど立派だ。


古民家に詳しい人の中には、ただの納屋や牛舎にしては立派過ぎるなどといぶかる人もいる。


築年不詳。

これも是非残したい。

いくつかの柱の足元が腐っており、一部の桁もシロアリにやられているようだ。が、それより第一に心配なのが屋根だ。

もと茅葺だったものを、その上にトタンをかぶせているが、そのトタンがすでにかなり錆びている。棟鬼も二つ剥がれ落ちてしまった。このままだと間もなく雨が漏って中の茅を腐らせてしまう恐れがある。そうなると、修理も厄介になる。

先日、板金屋さんに見積もりをお願いしたら、150万以上の数字が出てきた。これで、ガルバリューム鋼板に張り替えることができる。そうすれば、数十年はもつという。

しかし、柱や桁の痛み具合と照らして、それだけの金をかける価値があるかどうか悩ましい。逆にそうまでするなら、桁も柱も直すべきか。そうなると、相当の費用を覚悟しなければならない。

その後、聞いてみると、棟鬼、芯鬼などを無くせば、かなり安くなると言う。もともと茅葺は鬼瓦など付いていないのだから、省略するとしよう。

この納屋の裏に、もう一つ納屋がある。これはだいぶ小ぶりだが、この梁組みもまた大変立派だ。

この屋根もすでに真っ赤に錆びている。



しかしこちらは、高さが無く、形も単純な切妻なので、自分でガルバリュームに張り替えようと思っている。

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